2010年4月納車。
そこから早いものでもう7年目。
走行距離は5万キロを超えました。
大きな故障は無かったものの、覚えている故障はいくつかあり、一番大きかったのはシリンダーヘッドカバーからのオイル漏れ。
これはCB1100の持病のようなものです。
カワサキのバイクじゃないのにオイル漏れるんですかと言われたりしますが、この時期のホンダの社長がコストカット大好きすぎたのが一因じゃないかと一部で囁かれてます。
それはいいとして、定期点検系の消耗品は一定の期間で交換しており、現状として走行に支障の出るようなものはありません。
去年発生したシフトアップの不具合はクラッチフルードにエアが混入しているということでファイナルアンサー。
が、しかし…
こちらの最後の方に書いているように、リアアクスルシャフトの差し込み、引き抜きが異様なほどに渋いという不具合があります。
原因はこの時のカラーの付け間違い。
左右のカラーを逆にしてプラハンでシャフトをガンガン叩きまくったのが原因です。
現状、アクスルシャフトを手で引っ張って引き抜くことができません。
これは異様な事態です。
錆びて固着しているのであれば、そのような状態でも不思議ではないのですが、シャフトに錆は一切ありません。
そういう次第で何がどうおかしくなったのか、まずは故障箇所の特定、さらに交換部品の発注をおこないました。
ええ、もう部品は発注済みです。
この部品で直らなければ追加部品の発注としました。
アクスルシャフト、左右カラー、左右ダストシール |
部品的には3、4、5番あたりが該当します。
パーツリスト |
お値段は非常に高い。
カラーは1個千円ほど。アクスルシャフトは5千円を超えました。
パーツリストではそれぞれ800円~4400円ほどなのですが、発売時よりも消費税が高く、パーツの保管料が上乗せされているのでかなり値上がりしております。
これらの部品交換で症状が改善しない場合は、ベアリングの総交換(1個千円くらい×4+工賃)、8番と9番のカラー(1個約1500円位)の交換が予定されております。
じつは数日前にブレーキディスクと予備ホイールのセットを某所で購入してしまい、金欠を通り越して鼻血が出そうな状況でして、できればベアリングの交換は来年にしていただきたい、そう願うばかりなのです。
願いながら作業開始。
チェーンアジャスターの位置を記録して
左右で数値が違いました… |
シャフトのナット側にエクステンションバーを突っ込んでプラハンで叩きまくります。
真ん中のエクステバーを使用 |
工具の俺はそんな事のために使われる存在じゃない!という叫びとかは完全に無視です。
響き渡る甲高い音に胸が痛みます。まさに自業自得。自分でタイヤ交換をおこなって痛い目に遭う悲劇。
そして何度痛い目に遭ってもメンテを止めれない現実。
信頼できるショップはなく、依頼できるほどの金もない。となれば自分でやるしかない。
症状は改善されるていることなく、タイヤは着陸。
リアタイヤ着陸 |
スプロケットのアレを分離させて色々と確認作業をおこないました。
ハブダンパーはまったく問題なし |
アクスルシャフトが貫通する、目視できる箇所は全て確認。
すっかり忘れていましたが、チェーンアジャスターもシャフトが貫通しており、ダメだった場合は希望小売価格(定価ではない)1240円☓2と、サークリップ1個30円を☓2個追加発注となります。
もちろんそんなことなど望んでおりません。
とりあえず引き抜いたシャフト本体、チェーンアジャスター、ベアリング、カラー、そしてリアブレーキキャリパーの穴とスイングアームの穴を確認しました。
異常はなし…キャリパーとかスイングアームに異常があったらもうお手上げです。
ここまでは予想通り。
異常があれば前回引き抜いた時に気付いていたわけですから。
気づかなかったからこうなっているわけで、悔しかったので不具合の原因となったカラー(新品)に今後絶対に間違わないように刻印してやりました。
マッキーは最強だ |
カラー左右逆事件として処理されているこの不具合のあと、自分の整備においてスタンダートなった真っ赤な刻印。
お陰で組立作業で間違うことがなくなりました。壮絶にダサいですが間違って盛大に出費するより遥かにマシです。
新品のアクスルシャフトを袋から取り出したら傷だらけで萎える。
保管状況はよろしくないようです |
ホンダの保管庫は劣悪環境なのか製作時からのものなのか不明ですが、ペーパーは当てませんでした。
シリコンスプレーを吹いてスイングアームの穴にひっかけて、タイヤの位置を調整してレッツ貫通!!!!!!
奥までズッポリ滑らかに貫通ぅ!!!!!
つまり直ったということです。
手で押し込んで反対側まで何の抵抗もなくズッポリです。これが正常だと言わんばかりの勢いで。
ある意味期待を裏切られました。
だってCB1100のアクスルシャフト、中空仕様とはいっても外径が25ミリ、内径が約18ミリ。7ミリ近い厚さの金属の棒が曲がっているってことになるわけですから。
この棒が曲がっているらしい |
カラーも同時に交換しているので、もしかしたらそちらに原因があったのかもしれませんが、そうなるとカラーほどの厚さを持つ金属の内径が歪んでいるという恐ろしい結論になります。
シャフトも曲がってます。カラーも歪んでますというさらに恐ろしい考えもありますが…
しかしまあ直ってよかったと安堵しました。
シャフトの方はスケール(定規)を当てて曲がりを計測してみようとしたのですが、どこに当てても曲がっている感じはありませんでした。
カラーも凝視しましたが何がおかしいのか皆目検討もつきません。
ただ部品交換により直ったという事実から、カラーとシャフトに異常があったということがわかったということになります。
個人的には原因がどこにあったのかわかったので十分です。
これ以上の費用もかからなさそうで一安心な結果となりました。
鼻歌でもしちゃいますか~という気分でしたが
忘れ物 |
ダストシールを交換し忘れてやらかした感でいっぱいになりました。
ま、こいつは今後の車検点検で交換していきます。
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